ピルを服用すると、人によっては副作用が起こる場合があります。
副作用に関しては個人差があり、全く副作用が無い人もいれば、重い症状が出る人もいます。
では、なぜこの薬を使用すると副作用が起こる場合があるのでしょう。

ピルには、エストロゲンとプロゲステロンと同様の効果を持つ成分が含まれています。
そのため、服用することで一時的にホルモンバランスが大きく崩れる形となり、これが副作用を起こす原因になっています。
例えば、月経前や排卵前になるとホルモンバランスが大きく崩れるため、頭痛やイライラなどの症状が出ることがありますが、この薬を服用することで同じような状況が起こるのです。

ピルによって引き起こされる副作用はマイナートラブルと呼ばれる症状で、使い続けることで徐々に症状が出なくなるため心配はありません。
副作用がなくなるまでの期間には個人差がありますが、2ヶ月~3ヶ月程度で消えていきます。

なぜ、2ヶ月~3ヶ月で副作用がなくなるのかというと、使い続けていくことで体が徐々にピルの成分に慣れていくからです。
体がこの薬に慣れてしまえば、その後にまた大きな副作用が出るということはなくなるので、安心して使用することができます。

「ピルを使うと副作用が起こる」と思っている女性は意外と多く、効果はあるけれど危険というイメージが植えつけられている傾向があります。
しかし、この薬によって副作用が起こる確率は、服用した人の中で20%以下といわれており、多くの場合では副作用が起こりにくいことが分かります。

ピルによる副作用の症状としては、最も多いのがつわりに似た症状です。
つわりでは、吐き気・胃のむかつき感・めまい・不正出血・イライラ感・不安感などがあります。
この薬を服用することで、このようなつわりに似た症状がおきます。

より重篤な副作用としては、呼吸困難などがあります。呼吸困難がおこった場合、血栓症の可能性が考えられるため、ピルの使用をすぐにやめる必要があります。
血栓症とは、血管内で血液が固まってできた血栓によって血流が阻害され、各臓器や組織に栄養が行き渡らなくなり何らかの障害が起こる現象です。
血栓症が起こると初期症状として呼吸困難が起こるケースが多いです。

血栓症を引き起こす確率は、つわりに似た副作用を引き起こすよりも低く、10万人に1人程度の確率とされています。
従って、ほとんどの方はピルを飲んでも呼吸困難を起こすことはありません。
ただし、日常的に喫煙をしている人や肥満体型の人、高血圧の人などは、健康な人に比べて血栓症を引き起こす確率が高くなるため、この薬を使用する際には、特に副作用の症状に注意する必要があります。

タバコには血管を収縮させる作用があるため、日常的に喫煙をしている人は常に血管が細くなっており血流がやや滞り気味になっています。
また、高血圧や肥満体型の人の血管は、中性脂肪やコレステロールが蓄積しやすくなり、血流が悪くなっていることが多いです。
このような状態で使用すると、血栓症を引き起こしやすくなります。