ピルには様々な種類がありますがピルは用量によって分類することができます。
ピルは超低用量、低用量、中用量、高用量に分類することができます。
これらの違いは、ピルに含まれている卵巣ホルモンであるエストロゲンの量によって生じます。
ピルに含まれているエストロゲンの量が50μg(0.05mg)未満のものを低用量と言い、50μgちょうどのものを中用量、それ以上のものを高用量と言います。
超低用量に分類されるピルのエストロゲン量は30-40μgで低用量のものよりもさらに少なくなっています。

このように分類することができるピルをどのように使い分ければよいかというと、その使用目的に応じて使うというのが一般的です。
避妊を目的として処方されるのはほとんどが低用量のものです。

低用量のものは基本的に一日一錠ずつ毎日服用することが基本となります。
低用量ピルは避妊目的以外にも月経困難症の改善など治療のために用いられる場合もあります。
エストロゲンの含有量が少なく女性ホルモン量が少ない方が副作用が出る可能性が少ないことが特徴です。
そのため、超低用量、低用量、中量量、高用量の順に副作用が出る可能性が高くなっていきます。

中用量ピルは、日本で低用量ピルが認可される1999年まで主流であったピルです。
使用目的としては主に子宮筋腫、子宮内膜症、更年期障害などの女性器系疾患の改善や予防目的に利用されています。
低用量のものと比較して副作用のリスクが高くなる反面、排卵後に服用すると妊娠しやすくする効果があると言われていることから、不妊治療にも用いられています。

高用量ピルは、現在は、ホルモン異常による女性器疾患の治療目的のために利用されています。
現在一般に処方される低用量ピルと比較すると含まれているホルモン量が多いため、服用には大きなリスクを伴います。
そのため、医師による処方と指導が必要となります。

最後に、超低用量のものは、最も最近開発された比較的新しいピルです。
含まれているホルモン量が少ないことから副作用が出る可能性が最も低く、安心して利用することができるというメリットがあります。

ホルモン量が少なくても避妊効果はなくならない

ピルには含まれているホルモン量による違いがありますが、ホルモン量が少なくても避妊効果がなくなることはありません。
つまり、超低用量のものから高用量のものまで避妊効果があるという事実は変わりません。
そのため、ピルは利用目的や自分の体質との相性で選ぶようにすることが大切です。

例えば、低用量のものは1日1回1錠を決まった時間に継続して飲むことが必要となります。
そのため、決まった時間に飲めない場合にはしっかりとした効果を得ることができないため、このような服用の仕方ができない場合には向いていないということになります。
もちろん、低用量に分類される場合でも、薬によって服用の方法には違いがあるので、医師や薬剤師の説明と注意をしっかりと守り、用法用量を守って服用することが最も大切なことです。
このように、自分の体質や生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

超低用量のものや低用量のもののように、ホルモン量が少ないからと言って、避妊効果が大きく異なることはありません。
ピルの歴史はいかに副作用を抑えながら避妊効果を得るかという点に焦点があてられてきました。
そのため、ホルモン量が少なくても、避妊効果がなくなることはありません。
より少ないホルモン量で副作用を抑えながら同じ効果を得ることがピルが開発されてきた歴史です。

自分が服用しているピルがもし自分の身体に合っていないと感じられた場合には、掛かり付けの医師にまずは相談してみることが大切です。
自分で勝手に判断すると思わぬ副作用が出ることもあります。
ピルの服用は副作用が出る可能性があり、目的に合ったものを選ぶことが大切であるということを十分に理解しておくことが大切です。